ホーム > U20日本代表情報:スペシャルインタビュー第4回 U20日本代表インタビュー【第4回】FL/NO8 山下選手・WTB/FB 正海選手に訊く今回の選手インタビューは、2007年度の全国高校大会を制した東福岡高校のチームメイトである2人です。学生日本一・早稲田大学の1年生から公式戦に出場した山下昂大選手は、高校時代にキャプテンとして見事にチームをまとめあげ、U20日本代表スコッドの中でもリーダーとして期待されています。そして、関西大学ラグビーの雄、同志社大学のWTB正海智大選手は1年目から持ち前のステップワークで活躍しています。厚い信頼関係で結ばれる2人に意気込みをうかがいました。
──どんなプレーで自分の力をアピールしたいですか。山下:僕は高校2年までBKをやっていたということもあって、FWの中では器用なプレーというか、ハイパントに対するキック処理や、ライン参加をして CTB的な動きをしたりというようなプレーが売りです。ラグビーは、小学校1年から始めました。ポジションはNO8が多かったのですが、中学に入ってLO になり、中2でCTB、高校からWTBになって高3でNO8です。どのポジションが好きかと言われれば、FWのほうが面白いですね。BKの一対一のディフェンスとか、僕、ビビリなんで(笑)、苦手なんです。攻撃面でも、SH、SOとボールがまわってくるのを待っているより、下のボールを拾って前に出たりするFWのほうが面白いですね。 正海:僕はずっとWTB、FBのポジションをやってきて、特別にスピードがあるわけではなく、どちらかというとステップで相手を抜いていくタイプです。自分の得意とするステップで抜くプレーを見てもらいたいです。ラグビーは中学1年から始めました。その頃はFBで、高校からはWTBです。 ──こうした合宿で東福岡の選手を一緒になるのは嬉しいでしょう。正海:そうですね。大学が京都なのであまり会えないですから。高校の仲間は心のコミュニケーションが通じているところもあるので。 ──お互いの印象を聞かせてください。正海:昂大は、声でチーム全体を引っ張ってくれるし、身体も張ってプレーする。昂大がやってくれるから一つになれる。チームの中心になれる選手です。 山下:中学のときから知っているのですが、智大に回しとけば、なんとかなるというところがある。良くも悪くも何かやる選手。でも、ここが勝負というときには何かやってくれる。信頼しています。 ──東福岡の2人は、サニックスのワールドユース大会などで海外の選手との対戦経験も豊富ですね。6月の大会では、イングランド、スコットランド、サモアと同じ組になります。どんなイメージを持っていますか。正海:僕は代表チームで海外のチームと戦った経験はありません。高校のとき半年間、NZに留学していたことはあります。やはり個人能力は相手のほうが上だと思います。日本人ができることは明確なものがあるし、そこを強味にしてプレーしていけば通用すると思います。 山下:日本代表が掲げている世界一速いアップディフェンスとか、明確なものがありますよね。それをチーム全員が意識して徹底すれば、日本のプレーは通用するんじゃないかというイメージはあります。もちろん、厳しい戦いになることは間違いないのですが。
──いま、日本ラグビー協会は2015年、2019年のワールドカップ招致に立候補しています。決まるのは、7月28日です。今回のU20の世界大会の成功は大きな影響を与えると言われていますし、みなさんは、そのワールドカップの軸になる年代です。それはプレッシャーですか。それとも楽しみですか。正海:まだ2015年のことは意識していません。今年の大会のメンバーに選ばれたら、自分にできることをしっかりしないと、その次はないと思います。まずは、今年の大会を目指してしっかりプレーしたいです。 山下:僕も同じで、そんなに先のことは考えていません。今年の大会に選ばれれば、みんなから注目され、多くの人に見てもらえる。僕はそういうのは燃えるタイプなので、嬉しいです。 ──薫田監督の練習は厳しいようですね。正海:大学(同志社)がコンタクト練習を毎日やっているような感じなので、僕としてはいつもの大学の練習だというのはあるのですが、こっちのほうがレベルは高いですし、集中していないとやっていけない。気を抜けば吹っ飛ばされる。緊張感は高いです。 山下:きついっすね。最近は慣れてきて、その練習が何を意図しているかというのが理解できましたし、僕らの考えも及ばないようなところで考えられた練習だと感じます。 ──今後どんな練習があるのか楽しみですね。山下:怖いですけどね(笑)。 ──早稲田とは違いますか。山下:全然違います。早稲田は週一でガチがあるくらいで、あとはタッチかホールドくらいの練習ですから。それに、早稲田の練習は20分一コマで区切られている。それが6コマで2時間で終わるんです。こちらの練習はもう終わりかなと思っても、まだ続いたり…。 ──そういえば、坂道での腹筋練習のとき、「何かが生まれる~」って叫んでましたね。山下:それくらい痛いということです(笑)。 ──憧れの選手はいますか。正海:憧れの選手はホンダヒートの山田章仁選手ですね。大学の試合を見ていて、かっこいいと思いました。僕はスター性に憧れるタイプなので。 山下:僕はいないんです。誰になりたい、というのもない。いい選手の動きは、毎回すごいと思うし、早稲田の豊田将万さんは、むちゃくちゃ凄いと思います。あんなにプレーできたら楽しいだろうなと思いますよ。 ──今後の目標を聞かせてください。正海:代表とかそういう機会は何回もあるわけではないし、こういうチャンスをものにして世界と戦えるレベルにステップアップしていきたいです。 山下:まずは本大会に出られるように選ばれたい。どこのチームにいても、チームがきついときに信頼される存在になりたい。存在感のある選手が目標ですね。 インタビュアー:村上晃一(ラグビージャーナリスト)
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