ホーム > U20日本代表情報:スペシャルインタビュー第2回 U20日本代表インタビュー【第2回】PR 田中選手・PR 稲垣選手に訊くU20日本代表スコッドの中には、全国的には無名でも才能豊かな選手がたくさん含まれています。新潟出身の 2人もそう。山梨学院大学2年の田中光選手(新発田農業高校出身)と、高校生で唯一選ばれている稲垣啓太選手(新潟工業高校3年)です(2009年3月現在)。互いにプロップ同士、新潟の高校時代から旧知の間柄です。初めての体験づくしの両選手に、今の心境、今後の抱負を訊きました。
──田中選手はいつからラグビーを始めたのですか。田中:高校からです。それまではいろいろやっていました。僕は小学校5年から中学校1年までは青森県に住んでいて、小学校はミニバスケットボール、中学校は柔道部。新潟に帰ってきて卓球部に入りました。スポーツの選び方に深い意味は無いんです。高校入学後の部活勧誘で、ラグビー面白そうだなって思って始めました。 ──稲垣選手はラグビーをする前は何をしていたのですか。稲垣:野球です。僕は三人兄弟なのですが、中学3年生まではみんな野球でした。2番目の兄が新潟工業でラグビーを始めたので、それに影響されたんです。野球のときのポジションは体型で分かるとおりキャッチャーです。 ──稲垣選手は、高校1年生から新潟高校選抜の候補に入っていたそうですね。稲垣:光さんが3年生で選ばれていて、僕は最終的には落ちました。 ──お二人の自己紹介してもらえますか。田中:たなか・ひかるです。山梨学院大学に所属しています。プレーの特徴は、低いスクラムと低いタックルです。世界大会に向けて、気持ちを前面に押し出して、勝利に貢献したいと思っています。 稲垣:いながき・けいたです。新潟工業高校出身で、関東学院大学に進学します。自分はまだ大学生ではないのですが、自分の特徴は走れることなので、プロップといえども、どんどんサポートして、最後のメンバーに入りたいです。 ──ニックネームは。田中:自分は「ヒカル」です。 稲垣:自分はいろいろあるんです。高校の友達には、稲垣なんで、「ゴロー」と呼ばれます。高校代表とか選抜チームでは、南海キャンディーズのしずちゃんに似ているので「しずちゃん」。あと、「ガッキー」もあります。 ──U20のスコッドに選ばれての感想を。田中:まだ最終メンバーではないので喜べないのですが、合宿に参加して、コンタクトのレベルは高いし、サイズも僕の大学とはまったく違う。でも、自分が小さいというハンディは感じないので、この中でどう自分のプレーを出し、気持ちを押し出せるか、常に謙虚な姿勢でやっていきたいです。 稲垣:自分は大学生と一緒にプレーしたことがなかった。合宿に参加して、サイズ、スピード、接点の強さが全然違うので驚きました。でも、だんだん慣れてきたし、接点で負けないように激しくプレーしていきたいです。
──お互いのプレーはどう思っていますか。田中:稲垣は、このサイズ(183cm、115kg)でフィットネスレベルが非常に高いですね。プロップの中でも一番です。お互い、1番、3番、両方組めるのですが、高校生でこれだけ組めるのは凄いと思います。 稲垣:光さんはスクラムがすごく強い。スクラムを組んでいるときの膝の高さが地面とすれすれで、ほんとうに低い。そこは尊敬しています。 ──好きなラグビー選手はいますか。田中:僕はラグビーのことあんまり知らないんです。憧れていたのも、高校の先輩で。 稲垣:僕も憧れていたのはラグビーを始めるきっかけを作ってくれた兄(康弘さん)ですね。海外選手の誰とスクラムを組んでみたい?という意味であれば、南アフリカ代表のムタワリラ選手と組んでみたいです。 ──このままメンバー入りできれば、U20世界ラグビー選手権では、イングランドなど世界の強豪国と戦えますね。田中:僕はアジア大会に行っただけで、それ以外の国の選手とは組んだことがありません。経験したことのない相手ですけど、チャレンジしたいです。 ──薫田真広監督の練習はどうですか。稲垣:当然、厳しいのですが、その中でどれだけ踏ん張れるかが試されていると思いますし、後半20分過ぎの疲れがピークの状態を身をもって教えようとしていると思います。僕らも妥協せずしっかりとやっていきたいです。 田中:一回一回の練習全部が勉強です。(世界と戦ってきた)薫田さんの言っていることは正しいので、よく話を聞いて、きつい中で頑張れれば自分も世界で負けないでプレーができると思います。 ──特に強調して言われていることは。田中:ディフェンス面ですね。 稲垣:FWの前5人が頑張らないと試合にならないと言われています。 ──日本開催についてはどう思いますか。田中:地元開催なのでベスト8に入れるように頑張らないと。自分も試合に出たいし、秩父宮ラグビー場でもプレーしたことがないので、経験してみたいです。 稲垣:選ばれたいですし、地元開催だからこそ結果を残さないといけない。ベスト8に入れるように体を張ってプレーしたいです。 ──薫田監督は、逃げない選手を選ぶと言っていますね。稲垣:逃げる、というのもいろんな局面があると思います。単に厳しいことから逃げる、ということもあるし、どんな局面、どんな状況でも逃げない選手になりたいです。 ──将来の目標を聞かせてください。田中:誰にも負けないプロップになりたいです。 稲垣:まだ決めていません。先のことより、今できることをしっかりやっていきたい。 田中:もちろん僕も、今を精一杯頑張りたいです。 インタビュアー:村上晃一(ラグビージャーナリスト)
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