ホーム > U20日本代表情報:スペシャルインタビュー第3回 U20日本代表インタビュー【第3回】SO/CTB 立川選手・CTB ハベア選手に訊く選手達のインタビューは共通点を持った2人に聞いているのですが、今回は、関西大学Aリーグで実力急上昇中の天理大学所属の2人です。天理高校時代から全国高校大会で活躍していた立川理道選手と、天理大学初のトンガ人留学生アイセア・ハベア選手。ハベア選手は、昨年のU20世界選手権にも出場し、中心選手として活躍しました。
──どんなプレーで自分をアピールしたいですか。立川:何かが飛び抜けている選手ではないと自覚しているので、一つ一つのプレーを確実に大切に一生懸命やっていきたいです。最後のメンバーに残りたいと思っています。 ハベア:自分は普通の選手です。 ──いやいや、そういうことじゃなくて(笑)。高校1年生で日本に来たのですね。ハベア:はい。4年目です。天理大学の日本語コースで学んでいます。 立川:めちゃくちゃ日本語うまいですよ。3年で関西弁しゃべってますから。 ハベア:まだまだ、漢字がよく分かっていなくて。 ──なぜ、日本に来たのですか。ハベア:ラトゥやバツベイなど先輩達が日本で頑張っているのを知っていたし、自分も日本でプレーしてみたかったです。天理での寮生活も楽しいです。 ──天理という独特の町に驚きませんでしたか。ハベア:高校のときに練習試合に行ったことがありましたから。 立川:その時に面識はありました。試合では前半しか直接対戦はしなかったんです。セア(愛称)がシンビンになったので。 ハベア:言わんでええやんっ! 立川:去年のU20の世界大会の選手選考の合宿では対面になったのですが、完全に負けました。結局、僕は選ばれなかったんです。 ──どう凄かったのでしょう。立川:僕のイメージでは外国人選手は縦に当たりに来る。セアの場合は、ずらしたり、カットイン、カットアウトを使ったり、細かいパスをしたりと総合的にスキルが高いんです。 ──そういうスキルは日本で誰かに教わったのですか。ハベア:トンガでは11歳からラグビーを始めたのですが、ポジションがFWだったこともあって真っ直ぐ当たってばかりでした。でも、日本人のタックルは低い。ずらしてハンドオフを使ったほうが抜けます。高校の時に自分で考えました。 立川:一緒にプレーしていて心強いです。体も凄くて、体力測定でも日本人と桁が違いますから。この身長、体重で体脂肪も15%を切って筋肉量も多い。トレーナーの人も日本人では考えられないと言っていました。僕ももっとしっかり体を作りたいですね。
──ハベア選手は前回の大会も参加していますが、どのあたりを伸ばせば上位に行けると思いましたか。ハベア:メンタル面です。前回はほとんどディフェンスばかりでした。アタックもまったくゲインできなかった。FWがしっかりしてボールを動かさないと。相手はプロの選手がほとんど。こっちは大学生だけど気持ちで負けないようにしないと。 立川:僕は前大会も出ていませんし、全部が外国人というチームと試合をしたことがありません。前大会をビデオで見る限りは、相手はフィジカルも強く、接点、ボールつなぎの上手さもある。日本人はフィジカルが高くないから、強化合宿でも厳しい練習をしているのだし、自分もそこをどう頑張っていくかが大事だと思っています。 ──薫田監督の練習は厳しいでしょう。立川:厳しいですけど、薫田さんも去年の大会を経験して、こういう練習を考えているのだし、自分たちも意識してやっていかなければいけないです。 ハベア:去年と比べて準備の時期が早くなっているし、いいことだと思っています。 ──大会が日本で開催されることはどう思いますか。立川:日本開催となればメディアも多く、そこで代表としてどういう試合をするかが問われる。これは、ミーティングでもよく言われているのですが、大成功すれば今後の日本ラグビーが変わっていくと思うので、選ばれたら選ばれた者の責任として、いい試合をするしかないと思います。 ハベア:僕も選ばれたら、いい試合をして結果だけは残したいです。 ──もし、メンバーに選ばれたらサモアと対戦しますね。トンガの隣国としてやはりライバル意識はあるのですか。ハベア:関係ないです。僕は日本の代表だから。 ──将来の目標を聞かせてください。 立川:天理大学はまだトップリーグでプレーしている選手が少ない。強いチームに声をかけてもらえるように、そういう道をしっかり作っていきたいです。 ──その先に日本代表があると。立川:もちろん、目標は高く置かないとモチベーションが下がってしまいますから。近い目標は関西制覇ですが、その先は上を目指していきたいです。 ハベア:自分も同じですが、なんのために日本に来ているのか考えてやっていきたい。日本にいるトンガ人選手の問題がいろいろ起きてしまった。悲しかったけど、周囲の日本人の方に励まされました。自分がしっかりしないといけないと思っています。 ──憧れの選手は。立川:凄い選手はたくさんいますけど、僕にとっては一つ年上の兄(直道さん 天理大HO)が目標です。一番尊敬していますし、ライバルでもある。まず兄を越えたい。 ハベア:好きな選手は、オールブラックスのマア・ノヌ選手です。アタックが凄い。あと、僕の弟(13歳)がいるのですが、お父さんが「お前より絶対凄くなる」と言うんです。負けないようにしないと。 インタビュアー:村上晃一(ラグビージャーナリスト)
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