ホーム > U20日本代表情報:スペシャルインタビュー第1回 U20日本代表インタビュー【第1回】NO8 杉本選手・SO 田村選手に訊くU20世界ラグビー選手権に向け、厳しい練習が続いた鹿児島合宿を経て、選手たちはさらに逞しくなりました。合宿でリーダーを務めたのは、明治大学から参加した2人でした。昨年のウエールズ大会にも出場したNO8杉本博昭選手と、明治のゲームメイカーでもあるSO田村優選手です。明治大学では一緒に寮生活を送り、仲のいい2人に世界大会への意気込みを訊きました。
──どんなプレーでチームに貢献していきたいですか。田村:世界と戦うにはゴールキックが大事だと思います。自分はそこが得意なので、敵陣に入ったら3点ずつ積み重ね、僅差でついていって最後に逆転するというイメージをもって、チャンスはしっかり決めていきたいと思います。 杉本:自分は接点(コンタクト局面)には自信があります。接点で勝ち、アタックもディフェンスも、ボールに絡んでいきたい。 ──お互いにプレーの特徴をどう思っていますか。田村:一言で言えば、ヒロは、リーダーシップがあって、プレーは激しくて、常にボールがあるところにいる選手です。 杉本:ユウは、キックが安定しているし、ディフェンスのギャップを見つければ自分で勝負をしてくれる。一緒にプレーしていて、頼りになります。 ──U20の代表スコッドに選ばれた感想は。杉本:去年は悔いの残る試合がたくさんあった。だから悔いの残らない試合がしたい。そのチャンスをもらったと思っています。自分の力を最大限出してチームに貢献したいです。 田村:薫田さんに、「ベスト8に入れば、その後が変わるから」と言われました。どう変わるのか経験したいし、日本開催で多くの人に見てもらえるチャンスでもある。ウエールズ遠征も頑張らないといけない。 ──お二人はリーダーの役割もあるのですが、午前中の練習が途中で切り上げられたことがあったそうですね。田村:2人、呼びだされて注意されました。疲れがたまっていたこともあって、ちょっとだらだらした雰囲気になっていたんです。 杉本:試合が中三日で行われることも想定し、こんなことで立て直せなかったら勝てないという意味もあると思うんです。去年の大会に出てみて、どれだけしんどかったかというのは自分が伝えないといけないことでした。 ──日本と世界のトップチームでは何が違うのですか。杉本:判断力ですね。僕は、必死になりすぎていつもの判断ができなかったんです。今年はそれをなくしたい。それと、ディフェンスを一人でもサボると、ビッグゲインされてトライを奪われる。ミスボールの反応も大事です。どこまで我慢できるかが鍵になります。 ──世界に勝つイメージは。田村:日本が勝つとしたら、ディフェンスで粘って、最後にトライをとって勝つイメージ。常に1トライで逆転できる点差でついていくことでしょうね。フェイズを重ねてトライがとれるほど世界は甘くはない。ディフェンスが大事ですね。
──前回で痛感した大会の難しさは。杉本:海外のチームと戦い慣れていないという面は大きかったです。初戦でどれだけいい試合ができるかが一番大事です。 ──日本開催だと、日本のファンのみなさんに見てもらえますね。杉本:そのぶんプレッシャーもあります。楽しみでもあり、勝たなければいけないというプレッシャーもある。 田村:同じ気持ちです。楽しみだけど、怖い。みんなに見られているわけですから。 ──この大会の直後、2015年、2019年のワールドカップ開催国が決まります。日本も立候補しているので、U20大会の成功、そしてU20日本代表の戦績は大きな影響を与えます。田村:そのことについては首脳陣からも言われました。 杉本:海外の人も、どれだけの試合を日本ができるか、という視線で見ていると思うので、その重みもあります。 ──将来の目標を聞かせてください。杉本:日本代表入りして、ワールドカップでプレーしてみたいです。そのために、ディフェンス能力をもっと高めたい。タックルポイントに入るのがあまり上手くないんです。海外の選手でいえば、オーストラリア代表のジョージ・スミスみたいな選手になりたいですね。 田村:大学卒業後は、トップリーグでやりたいと思っています。 ──なぜトヨタなのですか。杉本:あのラグビーのスタイルが好きなんです。 田村:強い人がどんどん前に行く。プレーが自由に見えます。凄いと思う選手は、以前、トヨタ自動車に在籍していたアイイ選手。SOとしての立ち位置が、浅くて広い。パスも早い。憧れです。自分のタイプでいけば、目標は廣瀬さんです。ゴールキックが上手くて、タックルが強い。やっぱりトヨタですね。 ──ファンのみなさんにメッセージを。杉本:日本でこうした大きな世界大会が開催されるのは初めてことです。ラグビーの楽しさを、実際に見に来て感じでほしい。たとえば、国によってプレースタイルも違うし、楽しめるところは多いと思います。 田村:ぜひとも、応援よろしくお願いします。 インタビュアー:村上晃一(ラグビージャーナリスト)
|
||||||||||||
© 2009 JRFU.All rights reserved.
| プライバシーポリシー | 利用規約 | サイトマップ | お問い合わせ | |