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U20日本代表 15-21 U20イタリア代表 各予選プール4位が集結した瑞穂ラグビー場。来年以降を見据え経験を積ませたいと若いチームで今大会に臨んだイタリア代表と対戦するのは、大会ホスト国の日本代表。両チームの予選プールは3戦3敗だが、勝利にあと僅かのところまで成長した日本代表の勝利を願うファンから「ニッポン」コールが沸き起こり、イタリア代表にとって完全アウェーの舞台。風上のイタリア代表キックオフで前半が始まった。 試合序盤は、お互いに陣地を獲得しようとキックを多用しながらも、チャンスと見れば積極的にボールを動かす展開。日本代表は、両FL安井・山下、No8高井の第3列が密集でしつこくボールに絡む激しさを見せる。待望の瞬間は10分、敵陣でマイボールのラインアウトをキープしHO有田がボールを持ちモールを押し込むと、最後はFL山下が右中間にトライし日本代表が5-0と先制。課題でもある前半の入りは上々かと思われたが、イタリア代表は12分、自陣中央付近のスクラムから素早く右に展開、WTBジョヴァンバティスタ・ヴェンディッティが右隅にトライ。FB番トンマーゾ・ベンヴェヌーチのゴールキックが成功し5-7と逆転しリズムを掴むと、20分にもトライを上げ5-12とリードを広げる。イタリア代表の圧力や反応の良さに翻弄され、15人の歯車が思うように噛み合わない日本代表は、攻めるもミスでチャンスをつぶすと、逆に前半終了間際、敵陣でラックサイドを短く繋いだイタリア代表が、SHエドアルド・ゴーリのトライで貴重な追加点。5-21とイタリア代表リードで後半へ。 「ラスト40分、死ぬ気で走ろう」とハーフタイムで気合を入れ直した日本代表は、後半開始のキックオフからフォワードが前に出て、密集のこぼれ球へしっかりと絡み、ターンオーバーからCTBハベア・WTB竹下らがスピードに乗った攻撃を見せる。チャンスが得点に繋がったのは19分。右22mライン内のマイボールラインアウトからモールを押し込み有田が低い姿勢で抜け出すと、ディフェンスをかわし右中間へトライ。CTB仲宗根のゴールキックも決まり12-21。大歓声を背にラックを連取し、激しい当たりでイタリア代表のペナルティを誘うと、27分にはペナルティゴールを決め15-21。1トライ1ゴールで日本代表の逆転という展開に、ファンの祈りが込められた「ニッポンコール」が会場に響き渡る。 33分、イタリア代表が19分に続きシンビン。日本代表が、15人対14人と有利で戦うチャンスに、ゴール前でモールを押し込みラックからアタックを仕掛けるが、無常にもボールだけ前へ。後半は多くの時間を敵陣でプレーした日本代表だが、前半の失点は大きく、あと7点が遠く届かず。試合時間の40分を告げるホーンが響くと自陣でボールをキープし続けたイタリア代表がタッチへ蹴りだし15-21でノーサイド。
アレッサンドロ・ギーニ監督 「日本のホームということもあり我々にとって非常に難しいゲームだった。予選プールの日本の戦いを見ると、サモアやスコットランドに勝ってもおかしくないチームだった。また、長い間、イタリアは勝ちから遠ざかっていた。何としても勝ちたいゲームだったので勝てたことが嬉しい。まだ若いチームなので、今日のゲームが一つの転機になればいい」 ルカ・ペティッロ キャプテン
U20日本代表 ──非常に難しいゲームだったが、選手のモチベーションはどうだったのか? ──イタリアにオフロードパスで前進されていたが? 有田隆平キャプテン ──前半の失点の理由は? |