U20アイルランド代表 45-0 U20ウルグアイ代表
(予選プール 第3戦/2009年6月13日(土) at愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場)
蒸し暑さを吹き飛ばすように瑞穂ラグビー場には多くのラグビーファンが集合した。プール戦3回戦、第1試合アイルランド対ウルグアイの試合はアイルランドのキックオフで開始した。
前半開始早々、アイルランドは右へ左へとリズムよく展開する。しかし、ウルグアイも突破を許さない。低く、強いタックルを繰り出しアイルランドのミスを誘う。両チームともキックをあまり活用せず展開ラグビーをするが、激しいディフェンスを突破できず、互いに大きなチャンスがないまま20分が過ぎる。前半24分、ついに試合が動き出す。ウルグアイが自陣22m付近の左ラインアウトで痛恨のミス。こぼれ球をアイルランドが拾い、一気に右へ展開。最後は右WTBジョニー・シールズが飛び込み先制トライ。ゴールキックも決まり7点を先取する。その後も、アイルランドは激しいブレイクダウンからターンオーバーし、試合を優位に進める。ウルグアイも陣地をかせぐためキックを使い始めるが、アイルランドFBデーヴィッド・カーニーのカウンター攻撃から大きくゲインしたアイルランドが2つのトライをあげ、前半を19-0とリードして終える。
後半になると、両チームともにキックを多用しエリアを獲得しようとする。しかし、風上であるアイルランドがキッキングゲームを優位に進め、敵陣深くに入り込んだ。後半5分、アイルランドは敵陣22m付近の右ラインアウトを獲得する。バックスに展開し、センターで1つポイントを作り、素早い球出しからFBデーヴィッド・カーニーが右サイドに走り込みトライをあげる。ゴールキックも成功し26-0とリードを広げた。その後もアイルランドはキックを有効に使う。また、勝負どころでは思い切った展開も見せテンポよく球を動かし大きくゲインを切った。アイルランドSOアンドリュー・バークの個人技や、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、HOデーヴィッド・マクレガーがトライをあげる。ウルグアイもメンバーを入れ替えて流れを作ろうとする。すると、後半20分にようやく反撃を開始しインゴール目前までボールを運ぶが、最後までアイルランドの堅いディフェンスを突破することができなかった。結局、後半で4トライをあげたアイルランドが終始ウルグアイを圧倒し、45-0と大勝した。(植村 元統)
U20アイルランド代表
アレン・クラーク監督
「今日の結果は、自分たちの戦ったレベルという点ではよく、その中でもディフェンス、考えたプランというのがよかったと思う。しかし我々のチームはフィールド上において、もっとうまくプレーができることがあると思うので、さらに正確性を上げていきたい。あと、この暑さはとても大変。それを差し引いて、両チームを優しく見てほしい」
ピーター・オマーニー キャプテン
「まず個人的に、今日のチームの結果はハッピー。アタック、そしてアタック以上にディフェンスがよかったと思う。前半の目標はトライをどんどん取ることだったので、できてよかった。ただ、暑さでプレーの量、質が減ってしまったと感じている」
U20ウルグアイ代表
ブルーノ・グルンワルド コーチ
「前半30分ぐらいまでは、すごくいいゲーム。敵陣に入り、いい展開だったと思うし、ディフェンスも非常に我慢していた。でも後半に入り、ボールを繋ぐアイルランドに対し、ウルグアイはディフェンスのミスが目立ち、その部分からトライを取られた」
フェデリコ・P・ペレス ゲームキャプテン
「監督が言ったように、前半はいい展開で、ディフェンスも頑張っていたし、よかったと思う。ただ、後半は個人プレーが多かったり、チームとしてやっていこうとミーティングしたことが、出し切れなかった」
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