U20アルゼンチン代表 9-16 U20アイルランド代表
(予選プール 第1戦/2009年6月5日(金) at愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場)
昨大会のリベンジ。U20世界ラグビー選手権、名古屋市瑞穂公園ラグビー場(予選プールA)の初戦はアイルランドが勝利。
「IRB TOSHIBA JUNIOR WORLD CHAMPIONSHIP 2009,JAPAN」、瑞穂ラグビー場を予選プール会場とするA組の記念すべき初戦は、南米の強豪国、昨大会8位のアルゼンチンと今年のU20シックスネーションズで2位の成績を残したアイルランド。両国国歌が響く瑞穂ラグビー場は小雨の中でキックオフをむかえた。
その影響もあってか、序盤は両チームともキックを多用。先制はアイルランド。アルゼンチンのダイレクトタッチにより、敵陣へ戻りマイボールのラインアウトをキープ。中央付近のラックからスクラムハーフ、マシュー・ヒーリーからスタンドオフのイアン・マッキンリーと左に繋ぎ、ウィングのデーヴィッド・カーニーがゲインを切ると、最後はセンターのネヴィン・スペンスが中央にトライ。イアン・マッキンリーがゴールキックを決め0-7とアイルランドが先制。アルゼンチンは、失敗はあったものの、確実な方法で得点を重ね2本のペナルティゴールを決め6-7でハーフタイム。
後半は雨がやみ、ボールを動かし始めた両チーム。ブレイクダウンを激しくとアレン・クラーク監督からハーフタイムで指示を受けたアイルランドが、2分にペナルティゴールを決め6-10。食い下がるアルゼンチンは5分にアイルランドのペナルティを誘い、9-10の1点差に詰め寄る。U20と若い世代ながらも激しいコンタクト、タッチライン際の攻防、攻守における切り替えの速さなど、クオリティの高いプレーがナイター照明に色濃く照らし出され多くの観客を魅了。この後、2本のペナルティゴールを決めたアイルランドが9-16と逃げ切って勝利。予選プールA組で最初の勝ち点4を手にした。(清水 良枝)
U20アイルランド代表
アレン・クラーク監督
「試合の始めからゲームをコントロールできた。チームのミスから相手にチャンスを与えてしまったことが残念だ。昨年も試合をして勝っているので、勝つのが当然というプレシャーがあった。大きなプレシャーの中で勝てて良かった」
ピーター・オマーニーキャプテン
「勝てて良かった。試合開始後15分から20分試合をコントロールできたことが良かった。相手がキックで攻めてくることは分かっていた。試合の途中、試合をコントロールできない部分が出てきたが、勝てて良かった」
U20アルゼンチン代表
フェルナンデス・ギル監督
「アイルランドがチャンスをものにした。こちらのミスで勝利を失った。とてもいい試合だったと思う」
サンチャゴ・グスマンキャプテン
「100%力を出し切った。2つの小さなミスを相手が生かし、自分たちはこの試合を落としてしまった」
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