U20サモア代表 17-14 U20スコットランド代表
(予選プール 第1戦/2009年6月5日(金) at東京・秩父宮ラグビー場)
6月5日、日本及び世界中のラグビーファンが開催を待ちわびた「U20世界ラグビー選手権・IRB TOSHIBA JUNIOR WORLD CHAMPIONSHIP 2009,JAPAN」が開幕。東京・秩父宮ラグビー場他、大阪、愛知、佐賀の会場において、ベスト16の国代表チームにより、20歳以下の覇権を掛けた熱戦の火蓋が切って落とされました。
この大会に向けて、ロッカールーム・シャワールーム等の大改装を行い、芝生の養生が十分にされ、青々と茂った芝の今日の秩父宮は、梅雨入りしたかのような冷たい雨が降る空模様となりましたが、プールB第1回戦・開幕戦として、サモア対スコットランドの熱く激しい戦いが行われました。
試合前、両国国歌斉唱に加えサモアによるハカが披露され、キックオフの笛が鳴りました。
立ち上がり、なかなかスピードに乗れない両チームの均衡が崩れたのは、前半5分、スコットランド陣営10メートル付近、サモアボールのスクラムから、スクラムハーフ・アウヴァサがブラインドサイドを抜け出し、フォローに入った7番・ファレミンガが右隅に飛び込みトライ。15番・レイハンがゴールを成功させサモアが先制の7点を獲得。
前半33分、サモア陣営22メートルライン上まで攻め込まれたサモアにオフサイドのペナルティー、左サイドよりスコットランド15番・ピーターがPGを決め3点を獲得。
前半38分、サモア陣営22メートル付近まで攻め込まれたサモアにペナルティー、右サイドより15番・ピーターがPGを決め、3点を獲得し計6点。
後半6分、サモア陣営左サイドゴール前の密集でサモアのオフサイド、15番・ピーターがPGを決め、3点を獲得し計9点。
後半11分、セットプレーよりバックスに回り、14番・グラント、5番・リッチー、最後は11番・アレックスにボールが繋がり右隅にスコットランドの初トライ。
後半18分、スコットランド陣営ゴールのセットプレーからサモアが展開、11番・レミシオが中央突破しトライ。ゴールも成功し14対14の同点に漕ぎ着ける。
その後は、両チーム決め手に欠き、キックの応酬に終始し、後半40分、既にフルタイム(ノーサイド)のブザーが鳴り響き、誰もが引き分けをイメージしたその時、スコットランド陣営22メーター中央付近のスクラムから出たボールを、サモアの22番・ウィンストンが最後のDGを狙い、ボールはクロスバーを越え、DG成功と同時に、レフリーのフルタイム(ノーサイド)の笛が鳴り、サモアがスコットランドを下し17対14で大事な初戦を勝利しました。(佐々木 文昭)
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