U20フランス代表 43-13 U20イタリア代表
(予選プール 第1戦/2009年6月5日(金) at大阪・近鉄花園ラグビー場)
両チームとも日本の慣れない雰囲気の中、イタリアのキックオフで始まった。1分、イタリアの反則からフランスがクイックスタートで一気にゴール前まで攻め込み、左中間ラックより1番ラバ・スリマニがゴールポスト左へトライ、ゴールも決まり7点先取。7分にもフランス14番バンジャマン・ファルが左中間にトライで12-0。少々固さが見られたイタリアもここから落ち着きを見せ、試合は膠着状態へ。ゲームはスローペースで進んでいく。36分にイタリア12番トンマーゾ・ベンヴェヌーチがPGで3点を返し12-3で後半へ。
後半の3分にフランスが左中間の10m付近のラックより9番フロリアン・カズナヴが右中間にトライ、ゴールも決まり19-3とするが、5分にはイタリアがPGで3点を返し、19-6で食い下がっていく。
が、その後フランスは4トライを重ね43-6とリードを広げる。イタリアは39分にゴール前20mからのラインアウトから右へ展開、12番がゴールポスト右へトライで一矢報いた。
イタリアは安易なキックで相手にチャンスを与えるケースが目立ち、フランスはセットプレーから安定したボールを出し、SHがゲームのイニシアティブをとり得点に絡むケースが目立った。
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U20イタリア代表のギーニ監督(左)、ベンヴェヌーチキャプテン |
U20イタリア代表
アレッサンドロ・ギーニ監督
「我々はシックスネーションでフランスと戦っており、今日もフィジカルな面でタフなゲームになることは予想していた。スクラム、ラインアウトなどセットプレーでボールを獲得できず厳しいゲームだった。ハードなゲームで結果的に勝てなかった、もっとタフなゲームができたと思う。真摯に受け止め、次のゲームのプランを考えていきたい」
トンマーゾ・ベンヴェヌーチキャプテン
「緒戦で大事に戦って、フランスに追いついてゲームをしたかったが、目的を果たせなかった。とにかくFWがボールを獲得することができなかった。この部分で負けていたのが敗因。我々は次のゲームに向けて修正していく」
──FWは劣勢と想定していたと思うが、今日のゲームプランは?
アレッサンドロ・ギーニ監督
「セットプレーでしっかりボールキープすることだったが、できなかった。フランスのディフェンスは攻撃的で素早く、外のスペースで勝負することができなかった。ボールを回しても奪われてしまい、キックも有効なキックができず、逆にオフサイドを警戒して十分にチェイスができなかった。キックの選択が間違っていたとは思わないがいい結果にはならなかった」
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U20フランス代表のボエール監督(左)、ラパンドリーキャプテン |
U20フランス代表
フィリップ・ボエール監督
「まず、勝利できて喜んでいる。今後の修正点は若干あるが、よかった点は、スクラム、ラインアウト、キックオフもよく、ボールを支配できたことと、前後半とも早い時間帯に得点をあげられたこと。
反省点はラック周辺で苦戦したところと、バックスがボールを回したところで止められたことと、キックの処理」
アレクサンドル・ラパンドリーキャプテン
「メンバー全員がよくやった。これからVTRを見て反省点をチェックする。あとは監督が言ったことがすべて」
──勝ち点がマイナスからのスタートだが?
フィリップ・ボエール監督
「マイナスは大きなハンデだ、とにかくトライをとりに行ってゲームの主導権を握っていくように、ボールを外で回したところと、ターンオーバーでのハンドリングミスがあったが、失敗を恐れずリスクを負っていく。責任はコーチが持つので恐れずにプレーするように指示した」
──ハーフを動かしていく形?
フィリップ・ボエール監督
「チームとしてはキャプテン、9,10番でリーダーシップを取っていくように指示したが9番がイニシアティブを取りすぎたところもあった、しかし特別悪いことでもない、ゲーム中は全員がイニシアティブをとってリスクを負っていくことがフランスのラグビーだ」
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