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5位決定戦 マッチ&会見リポート(ウェールズ 13-68 フランス)

2009/6/22

ウェールズ 13-68 フランス   ウェールズ 13-68 フランス   ウェールズ 13-68 フランス

マッチリポート

U20ウェールズ代表 13-68 U20フランス代表
(5位決定戦/2009年6月21日(日) at福岡・レベルファイブスタジアム)

午後2時、真夏の陽気に化けた暑い気温に、第1試合の興奮冷めやらぬ観客の熱さが重なる。
続く第2試合は、5位-6位決定戦。世界の頂点にほぼ近いであろう高レベルのゲームに胸躍る。太陽の光が強く差すフィールドの先に登場したのは、真紅と濃紺の本当にデカい大男たち。メインスタンドから見つめる青少年ラガー達からは「うぉー!! デカか〜!!」と驚きの声がもれる。
ウェールズからフランスの順で両国の国歌斉唱、そして後者の雄叫びをあげながら斉唱する濃紺の巨人たちを眺め、なぜか身震いした。

静寂のなかに鳴り響くレフェリーのホイッスルで、フランスのキックオフ。先ほど心動かされた、そのフランスが凄まじい。高くドロップキックされたボールに、怒涛の勢いで飛び込み群がるフランスのプレッシャー。落下地点の真紅の塊ごと排除するラッセル車のごとし濃紺の荒波が乗り越える。勢いに呑まれるまま、たちまちウェールズの反則。ファーストコンタクトで、ウェールズを含むスタジアム全体を呑みこんだフランス。そして即座に狙う。
>>>前半1分フランス
敵陣右中間22mラインから、#10ベルナールPG成功(ウェールズ0-3フランス)

被弾後、ウェールズも仕切りなおして2度目のキックオフ。しかしそのリターンがこれまた強烈。フランスの巨人たちが組むモールは信じがたく走る走る。キックオフリターンからハーフウェイラインまで戻したところで、再びたまらずウェールズの反則。そして即座に狙う。
>>>前半5分フランス
敵陣中央ハーフウェイライン付近から、#10ベルナールPG成功(ウェールズ0-6フランス)

フランス、何かに憑依されたかのような怒涛のラッシュ。ウェールズは狐につままれたような時間帯をまったく抜けられない。繰り返される「怒涛→反則→ショット」の構図。
>>>前半11分フランス
敵陣左中間22mライン付近から、#10ベルナールPG成功(ウェールズ0-9フランス)

ここで天が驚いたかのように大雨が降りだす。しかしその「小さなアクシデント」にもまったく動じないトリコロール怒涛の攻勢。面食らうレッドドラゴンにとっては、屈辱の「魔の時間帯」が続く。
>>>前半12分フランス
敵陣左中間10mライン付近PKから速攻、#10ベルナールが相手ゴール前にあげたハイパントを、#6ラパンドリがキャッチしそのまま右隅にトライ。
#10ベルナール、コンバージョン成功(ウェールズ0-16フランス)
>>>前半17分フランス
敵陣中央ゴール前のラック連取から、#9べジーが抜け出しそのまま中央にトライ。
#10ベルナール、コンバージョン成功(ウェールズ0-23フランス)
>>>前半20分フランス
敵陣左中間ゴール前から、#10ベルナールPG成功(ウェールズ0-26フランス)
>>>前半29分フランス
敵陣左中間ゴール前スクラムから左展開、#10ベルナールが相手BKライン裏にグラバーキック、#13ラメラが押さえトライ。
#10ベルナール、コンバージョン成功(ウェールズ0-33フランス)

前半からこの大差を予想した人々はいただろうか。
とうとう攻撃権をほとんど奪えず、ウェールズは2本のPGを返しただけでまさかの沈黙。
>>>前半36分ウェールズ
敵陣左中間22mライン付近から、#10ジャーヴィスPG成功(ウェールズ3-33フランス)
>>>前半39分ウェールズ
敵陣中央22mライン付近から、#10ジャーヴィスPG成功(ウェールズ6-33フランス)
前半終了。スコアは、(ウェールズ6-33フランス)。

さまざまなシーンで感動を覚えたこの福岡での世界大会。残すところ後半の40分間のみ。レベスタの広大な屋根にこだまする、これまでで一番の大歓声と拍手。後半開始早々、ウェールズは意図的に激しく動き、本来の息を吹き返してきた。しかし、前半の得点差の表れか、フランスは慌てず落ち着いて対応する。そして、フランスの勢いは止まらない。
>>>後半3分フランス
敵陣左22mライン付近のラックから右展開、#10ベルナールがインゴール右隅へ大きくキックパス、#15カマラが手前でキャッチしてそのままトライ。
#10ベルナール、コンバージョン成功(ウェールズ6-40フランス)

このフランスの勢いに荒れるウェールズ、拠々のポイントで熱くなるシーンが目立つ。それに対しフランスも対抗し、後半14分すぎには、とうとうウェールズに2名のイエローカード(一時退場)、フランスに1名のレッドカード(退場)が出てしまう。両者は闘志をむき出しにしてプレーするも、やはりプレー本質の部分には歴然と差があった。
熱い=怒涛の勢いのフランスと、熱い=冷静さを欠くウェールズでは、スコアが広がる一方。熱さがからまわるウェールズのタックルは、その気持ちとは裏腹に、もうすでに甘くなっている。

>>>後半18分フランス
敵陣左ゴール前ラック連取から、#16コリヤが持ち出しトライ。
#10ベルナール、コンバージョン成功(ウェールズ6-47フランス)
>>>後半21分フランス
敵陣中央ゴール前PKから速攻、#3スリマニが突破しそのままトライ。
#10ベルナール、コンバージョン成功(ウェールズ6-54フランス)
>>>後半27分フランス
敵陣右10mライン付近のラインアウトから左BK展開、#10ベルナールが左隅にトライ。
#10ベルナール、コンバージョン成功(ウェールズ6-61フランス)

いまだ途切れず必死に喰らいつきファイトするウェールズだったが、発泡するシャンパンのごとしフランスのお家芸が爆発、明らかに濃紺の集散が早く、迷走する真紅は呑み込まれる一方。
>>>後半35分フランス
敵陣右中間10mライン付近のラックから右展開、#10ベルナールが突破しインゴール前へパント、チェイスした#7グヨがキャッチしそのままトライ。
#10ベルナール、コンバージョン成功(ウェールズ6-68フランス)

残念ながら差はついてしまった。だが、一矢報いたいウェールズ、その最後まであきらめない姿は、国代表としてのプライドを魅せる。
最後まで決して緩まないフランス、離されても堂々と渡り合うウェールズ、両者の勝負は順位決定戦ファイナルにふさわしいフィナーレだった。

>>>後半38分ウェールズ
敵陣右中間22mライン付近のPKから左BKへ展開、#13ハリスが突破しトライ。
#10ジャーヴィス、コンバージョン成功(ウェールズ13-68フランス)

試合終了、そして福岡会場における世界大会の終わりを告げるホーン。ノーサイド。両者はあどけない笑顔で歩みより称えあう。
最終スコアは、(ウェールズ13-68フランス)。

フィールドでは真紅と濃紺のジャージを楽しそうに交換する男たち、スタンドではその男たちへの感謝の拍手喝采と満足した笑顔で見守る観客。激闘を終えた屈強の男たちが形成する「笑顔の花道」をお互いにくぐりぬけるノーサイド精神。その光景をあたたかくみつめながら、「再び観たい」と感慨ふける観客。

「世界」が日本に、そして福岡を訪れたこの感動を近い将来に再び。みんなのこころが動いたさまざまな名場面をありがとう。

ウェールズ 13-68 フランス   ウェールズ 13-68 フランス

会見リポート

U20ウェールズ代表
フィル・デーヴィス監督

「フランスは体力的に強くタフなチームで、ブレイクダウン・タックル等厳しかった。後半努力はしたものの、追いつけずちょっと失望している。しかし、我がチームの選手達の個々の能力は素晴らしかったと思う。よくやってくれた」

スコット・アンドリューズ主将
「フランスチームは身体が大きいだけではなく、結束していたと思う。素晴らしい組織力を感じた」

──今大会を通しての感想は。
フィル・デーヴィス監督
「全体的に素晴らしい大会でよく運営されていたと思う。テレビでも他会場の質の高いゲームも見る事ができた。我がチームも大変いい選手達が育ってきている。今後、フル代表への期待を感じて大会を終えることができた事に満足している」
スコット・アンドリューズ主将
「福岡にずっと滞在していたが、とてもいい街であり、いろんな体験をさせてもらった。個々人の知識を豊かにもしてくれて、本当に満足している」

──それだけ日本を高く評価してくれているが、来年日本が出場権を失った事には?
フィル・デーヴィス監督
「日本だけでなく他にも出場権を失ったチームがあるだろう。我々はIRBのステムに従うのみである。日本には今後頑張ってほしい」

 

U20フランス代表
フィリップ・ボエール コーチ

(本試合ならびに大会の総括を併せて)
「選手達は全員良くやってくれた。5試合目でけが人も多かったし、試合前はちょっと厳しいかなとも思ったが、80分間我々が意図するフランスラグビー、そして素晴らしいパフォーマンスを演じてくれた。福岡のファンの皆様にも喜んでいただけたと思う。
大会全体を通して悔やまれるのは、あの南アフリカ戦の空白の20分であろう。あの20分をうまく戦っていたならば、東京に行けたかもしれない。ただ、選手達は良くやってくれたと思うし、なんら悔いはない。素晴らしい大会であったし、その場にこうして参加できた事を素直に喜びたい」

アレクサンドル・ラパンドリ主将
「まずは今日の試合だけでなく、この大会に携わっていただいた全てのスタッフに対して厚くお礼を申し上げたい。大会を通して素晴らしい成績で終えた事に大変満足している。今日この選手達は3年間一緒に同じグループでやってきた。我々はこれで解散するが、またどこかで会った時に、あの素晴らしい日本で我々代表はいいパフォーマンスを演じ、好成績を修めたのだ! そう思い出せるだろう、そのくらいのとてもいい大会であった」

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