6月21日、東京・秩父宮ラグビー場でU20ニュージーランド代表が優勝を決めた後、「エミレーツ航空協賛 IRB AWARD ジュニアプレーヤー・オブ・ザ・イヤー」の受賞者が発表になりました。
U20ニュージーランド代表のキャプテンであるアーロン・クルーデン選手がその栄誉に輝きました。
◎アーロン・クルーデン選手のコメント
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IRBのマイク・ミラーCEOからトロフィーを受け取るクルーデン選手 |
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「U20のベストプレーヤーに選ばれたことは大変な名誉です。非常に光栄に感じ、また、これまでの努力が今日、報われました」
◎デーヴ・レニー監督のコメント
「彼のパフォーマンスは、ゴールキックについては満足していないでしょうが、その他についてはすべて非常に良く、素晴らしいものでした。この賞の受賞にふさわしい活躍だったと思います。
クルーデン選手とは長く一緒にやってきましたが、一緒にやってこれたことを幸せに思います。彼は類まれな選手ですが、ウルグアイ戦の前までの数ヶ月間グラウンドを離れており、今年はあまりプレーしていません。そのため、本人は自分の中で少し気持ちが荒れていた部分もあったようですが、準決勝のオーストラリア戦で非常に良く、今日の試合では本当に素晴らしかったと思います。
クルーデン選手は、病気を患ったという逆境をバネにして、強い選手になりました。彼の状況を見ていると、グラウンドでの辛いことは、癌と診断されることに比べたら、ごく小さなことなのでしょう。以前よりも強くなって帰ってきた彼が目指すのは、ランス・アームストロング選手(※)のような人物で、同選手の本を読んだりしているようです。彼は非常にポジティブで、復帰するやいなや、とても熱心に練習し、軟骨の手術を受けたことによる遅れがあったものの、我々にとっては、なくてはならない存在の選手でした。
メンバー全員、非常に熱心な選手ばかりでしたが、彼は他の選手にいい刺激を与えてくれました。周りの選手にスペースをもたらしたり、背後のスペースを見出したり、走るチャンスをとらえたりすることが上手く、彼のような選手が10番にいることが、チームに大いに自信を与えてくれました」
※アメリカの自転車プロロードレース選手。病気を乗り越えて優勝した実績を持つ