観客数では、秩父宮ラグビー場で第1戦が9000人台、第2戦では1万人を突破し、IRBの担当者からも「昨年のウェールズ大会の記録を破る観客数」と、高く評価されている。各地で、地元の小学校を中心にレガシープログラムも活発に行われ、大会は、6月13日、いよいよ予選プール最終戦(第3戦)を迎える。
まずは、愛知の予選プールA。ここは昨年の覇者ニュージーランドが、他の3チームをまったく寄せ付けない。第3戦では、シニアのワールドカップ3位・アルゼンチンが王者ニュージーランドにどこまで食い下がるか。この試合結果にもよるが、順当に行けば、アルゼンチンを16−9で下したアイルランドが、ほぼ2位を確定か。
地元・名古屋で“明日のオールブラックス”を見ることのできる最後のチャンスとなりそう。
続くは、「死のプール」とも呼ばれる東京の予選プールB。第1戦では、サモアが終了間際のドロップゴールでスコットランドを17−14で下したあと、日本にも29−20で辛勝するなど、連日のように接戦が続く。イングランドの優位は動かないが、第3戦のみどころは、なんといっても日本対スコットランド。1989年に日本代表が宿沢監督の元でスコットランド代表を破った金星が、20年ぶりに秩父宮ラグビー場で再現するか。
大阪の予選プールCでは、南アフリカとフランスの2強体制が続いている。第3戦では、秩父宮行きのキップをかけての、この2チームの“南北対決”が見もの。両チームから何人かは2011年のニュージーランドワールドカップに出場することになるだろう。南アフリカは兄貴分が達成した「ワールドカップ世界一」を、もう一度ここで証明したい。その一方では、イタリアとフィジーが熾烈な3位争いを繰り広げる。
佐賀のプールDでも、オーストラリアとウェールズの2強体制が続いている。第3戦では、ここも、両チームの“南北対決”が注目される。勝てば秩父宮へ、負ければ福岡に残る。その一方で、トンガとカナダが3位争いをする。プール4位になると、来年のジュニア・ワールド・チャンピオンシップの出場資格を失うため、これまで以上に壮絶な戦いとなるだろう。
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参加16チームのキャプテン(写真は合成です) |
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