U20アイルランド代表 0-17 U20ニュージーランド代表
(予選プール 第2戦/2009年6月9日(火) at愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場)
予選Aプール2日目第2試合。開幕戦を飾ったアイルランドとニュージーランド。この試合での勝敗が順位決定戦の行方を左右する大事な一戦。試合前の入場セレモニーにも緊張感が漂う。ニュージーランドの"ハカ"にも気合いが入り、センターライン付近でのアイルランドとのにらみ合いも一発触発の状態。そんな雰囲気の中、アイルランドのキックオフで試合が始まった。
開始早々、ニュージーランドのインゴールにキックされたルーズボールに両チームの選手がすごい気迫とスピードで飛び込む。すばらしいオープニングとなった。ニュージーランドは、序盤から敵陣に攻め入り、スコアチャンスを伺う。しかし、5分、7分と続けて相手の反則で得たペナルティーキックを右センター トーマス・タイラーが外す。10分には、敵陣10m付近左中間のスクラムよりリズム良くラックを連取し左へ展開。フルバック ロビー・ロビンソンがゴールエリア内のパントを追うがグランディングできず。しかし12分ニュージーランドは、敵陣ゴール前で得たPKよりスタンドオフ アラン・クルーデンがゴールを決め3点を先制。
14分アイルランドは、敵陣10m付近中央でのPKを狙うも失敗。27分ニュージーランドも敵陣22m付近ラインアウトで得たPKよりゴールを狙うが失敗。お互い得点機を逃し緊迫したゲームが続く。35分にはニュージーランドは、敵陣に攻め込みながらもフルバック ロビー・ロビンソンが危険なタックルでシンビンとなる。前半終了間際、ニュージーランドはリズム良く相手ゴール前に攻め込むが、アイルランドの堅い守りでスコアに至らず、0-3で前半を終了する。
後半3分、ニュージーランドは、敵陣10m付近で得た反則よりPKを狙うも失敗。お互い持ち味を出しリズム良く攻め込むが、ノッコンなどのミスが多く、スコアに至らない。ゲームも中盤に入り、お互い疲れの見えるころ、14分ニュージーランドは、相手ゴール前にパントをあげ、キャッチより展開し、最後は右センター ウィンストン・スタンレイが中央にトライ。フルバック ロビー・ロビンソンのゴールも成功し、0-10となる。25分ニュージーランドは、敵陣ゴール前左中間ラックより右に展開し、9-10-21と渡り左センター ショーン・トゥリービーが右中間にトライ。フルバック ロビー・ロビンソンのゴールも成功し、0-17とスコアを伸ばす。アイルランドも力強いランニングで攻め入るもニュージーランドの堅いディフェンスを崩せず、0-17でノーサイドとなりニュージーランドが勝利を飾った。(大久保 誠)
U20アイルランド代表
アレン・クラーク監督
「結果に失望した。チャンスがたくさんあったのにチャンスをものにできなかった。ミスで負けた。ミスでニュージーランドにチャンスを与えてしまった。ミスで負けたが、100%努力した。結果が出せなかったが、がんばれば結果が出せると思うので世界一を目指してがんばりたい」
ケアラン・ラダック キャプテン
「結果に失望した、特に後半の結果に失望した。ここに優勝するために来たので‥‥。ミスが多かったので今日のプレーを見直し反省して次の試合に生かしたい」
──ニュージーランドは何が違っていたか?いつもとの違いは何か?
アレン・クラーク監督
「ニュージーランドは、アタックがいつもと違っていた。それにきちんと対応できなかった。きちんと対応できなかったことが、こちらのミスだ」
U20ニュージーランド代表
デーブ・レニー監督
「結果には少し失望している。エラーが多かった。ミスをしてそのミスにプレッシャーを感じてしまった。きちんとオーガナイズできなかった。しかし、勝ち点4がとれたので良かった」
アラン・クルーデン キャプテン
「結果にすこし失望している。アイルランドがとても良かったので、ミスをしてきちんとプレーすることができなかった。しかし、フィジカル面でしっかりできていたので良かった。次のアルゼンチン戦に向けてがんばりたい」
──どういう点がミスか?
デーブ・レニー監督
「プレッシャーがあった。セットプレーやセカンドプレーでトライをとろうとしたができなかったところがいたかった」
──スタンドオフが、プレッシャーを受けていたと思うがどのように対処したのか?
アラン・クルーデン キャプテン
「前半のプレッシャーが特に強かった。バックスの深さを保ったが、それに対してのアタックはうまくできなかった」
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