U20アルゼンチン代表 33-15 U20ウルグアイ代表
(予選プール 第2戦/2009年6月9日(火) at愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場)
「U20世界ラグビー選手権」第2戦。メインスタンドの8割ほどを埋めた名古屋の熱心な観客に見守られながら始まったのは隣国に位置し、兄弟ともいえるほど親交の深いアルゼンチン対ウルグアイ。両チームの入場、感極まる国歌斉唱に大きな拍手が送られる中、ウルグアイのキックオフで熱戦の火蓋が切って落とされた。
開始早々、会場の大声援を受けたウルグアイが敵陣に攻め込みペナルティーゴールのチャンスを得るも決まらず。この試合のファーストトライは3分。ハーフウェイ左付近でウルグアイボールのラックから出たこぼれ球をアルゼンチンがターンオーバー、ゴール前に上げたキックをSHグレゴリオ・ガリガが拾い左中間にトライ。
先制されたウルグアイは15分にペナルティーゴールを決め5-3。19分には課題でもあるラインアウトをキープ、モールを押し込みPR1ファン・ベルデが今大会、ウルグアイ待望の初トライをあげ5-10と逆転。しかし、徐々にウルグアイのミスが目立ち始めると、スクラムで優位に立つアルゼンチンが流れを引き寄せ26分に同点。さらに36分、主将LO5サンティアゴ・グズマンのトライで逆転に成功。15-10とアルゼンチンリードでハーフタイムへ。
後半開始のキックオフから、ウルグアイに激しいプレッシャーをかけるアルゼンチンは、その勢いで3分、SOフアキン・ディアス・ボニーリャがトライ。さらに7分、11分とペナルティゴールを決め、28-10と大きくリード。追いかけるウルグアイは、ハーフタイムに1対1のタックルを強くしようと指示を受け、ブレイクダウンの激しさで相手のペナルティを誘うなどして敵陣へ進むと20分、アルゼンチンに押し戻されながらも、マイボールのラインアウトからモールを押し込み、最後はサイドアタックを仕掛けたSHマルティン・エチェベリーが手を伸ばし左中間にトライ。28-15とするが、36分にアルゼンチンがゴール前のスクラムを押し込み33-15でノーサイド。安定したセットプレーでチャンスを得点に繋げたアルゼンチンが今大会初勝利、4トライ以上のボーナスポイントを含めた勝ち点5をあげた。(清水 良枝)
U20ウルグアイ代表
マルティン・メンダロ コーチ
「とても厳しい試合だったが、選手は最後まで諦めずに戦い、とても良かった」
ファン・ディアゴ・オルマエチェア キャプテン
「フィジカルでアルゼンチンが上だった。まだまだ、これからがんばって次の試合に備えていきたい」
U20アルゼンチン代表
ディエゴ・アルバネッセ コーチ
「とても激しい試合だった。チャンスをつかんで攻めることができた。しかし、ミスがたくさんあったので、次の試合に備えたい。次の試合は、ミスを少なくしたい。セットプレーもきちんとして勝ちたい」
サンティアゴ・グズマン キャプテン
「厳しい試合だった。1対1のタックルは良かった。セットプレーも安定していた。前の試合で負けたので、今日は絶対勝ちたいと思っていた。次の試合も今日の試合のように必ず勝つつもりで試合にのぞみたい」
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