●5月29日(金)
6月5日開幕、イングランド戦まで、ちょうど残り1週間。これまでの成果を計る上でも、非常に重要な試合。東芝ブレイブルーパスとの、40分ハーフの練習試合が、事業所及びチームのご協力を得て、東芝府中事業所内のグラウンドで行われました。(スコア、メンバー、写真などはこちら)
一日中、降ったり止んだりの空模様でしたが、試合開始直前から細かい雨が降り続く生憎のコンディション。17時30分のキックオフには、事業所勤務の皆さん、一般のファンの方々など、約400人が詰め掛けてくれました。その観衆が見守る静かなグラウンド上では、U20日本代表はもちろん、東芝ブレイブルーパスの気迫も伝わってくる緊迫感漂う中、東芝のキックオフで試合が開始されました。
試合開始直後から、個々の経験、実力で勝る東芝ブレイブルーパスが、終始ボールをキープし、激しいアタックを仕掛け、U20日本代表は低いタックルで応戦。雨の影響でボールがなかなか手につかないこともあり、東芝のミスが目立ちましたが前半4分、2番猪口選手が左隅にトライし、東芝ブレイブルーパスが先制。
その後立て続けに4本のトライを積み上げ、前半35分の時点でU20日本代表は、0-33と大きくリードされます。
ようやくU20日本代表が一矢を報いたのは、前半40分を過ぎたロスタイム、バックスのラインブレイクから、15番豊島選手がタッチライン際を駆け、内へのリターンパスが12番ハベア選手に渡り、トライ。ゴールも決め、よい形で前半を終えます。
雨も上がった後半、大事な立ち上がりを先制したのはU20日本代表。キックチャージから、文字通りプレーでチームを引っ張る2番有田主将がボールを抑えトライ。ゴールも決まり33-14と追い上げます。
しかしその後、試合終了までに東芝は5トライ3コンバージョンを決め、最終スコアは64点。U20日本代表も、昨年大会の経験者、12番ハベア選手がこの試合ハットトリックとなる後半2トライを決め、豊島選手が4本のコンバージョンをすべて決めるなど、随所でよいプレーも見られましたが、28-64でフルタイムとなりました。
雨が降りしきる中、観戦していただいたファンの皆様、U20世界ラグビー選手権では、U20日本代表に声援いただけますと、大きな力になります。どうぞ宜しくお願いいたします。
また、万全の状態でU20日本代表を迎えていただいた、東芝ブレイブルーパスのスタッフ、選手の皆さんに感謝を申し上げるとともに、本大会の結果で恩返しできるよう、今日の試合での反省を活かし、残りの1週間をしっかり過ごしたいと思います。
◎薫田監督
「今まで経験したことのないプレッシャーの中、選手たちが自分たちの意図したプレーができなかった。しかしそういう状態を経験できたことが、ひとつの収穫でもあります。イングランド戦を見据え、最初の60分をどう戦うか。あと1週間、しっかり準備したいと思います。また、東芝の選手たちは、U20日本代表の選手たち以上の気迫で、ラグビーの厳しさを彼らに教えてくれました。そして瀬川監督も、対海外選手対策ということでヒル選手など予定以上の時間プレーさせるなど、ご協力いただきました。感謝申し上げます」
◎有田主将
「これまでの試合形式の練習などで、自分たちはやれる、と勘違いしていた。覚悟はしていましたが、前半の入りで、あれだけの勢いでやられると、一気に行かれてしまう。いい経験になりました。今日の試合で、課題がはっきりしましたし、選手の間ではコミュニケーションも取れてきています。しっかり準備をして、海外選手が嫌がる低いタックルで戦います」
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